出産後の恥骨痛
出産直後や、産後数日経過してから、立ち上がる時などにおヘソの下の辺りに痛みを感じる方が多くいます。
これを「恥骨痛」(ちこつつう)と言います。
恥骨痛は股に近いデリケートな部分の痛みなので、誰にも言えずに我慢して、悪化させてしまう方も多いようです。
産後は赤ちゃんが中心の生活になり、お母さんの身体は後回しにしがちですが、なるべく早く産前の状態に戻してあげる事が大切です。
恥骨痛とは?どんな症状なの?
「恥骨」とは、骨盤の骨の一部です。骨盤の骨は、腰のあたりにある腸骨とお尻の辺りにある坐骨、そして前方にある恥骨からなっています。
この恥骨の中央にある軟骨組織の事を『恥骨結合(ちこつけつごう)』と呼ぶのですが、恥骨痛ではこの恥骨結合が痛みます。
産後の恥骨痛の症状には個人差があるので、生理痛のような痛みの場合もあれば、立ち上がれないほどの激痛を感じる方もおられます。
では、どんな時に痛むかと言うと、
・授乳中、座り方を変えた時
など、動き出しと同時に痛みが走る場合が多いようです。
産後に恥骨痛が起きる原因
出産後の恥骨痛は、3つの原因が重なって引き起こされると考えられます。
原因①妊娠期間中の負担
妊娠期間の10ヶ月の間、赤ちゃんと胎盤、羊水の重さが全て骨盤にかかるため、左右の骨盤のつなぎ目である恥骨結合には、持続的な負担がかかり続けています。
原因②出産時の負担
出産時、赤ちゃんが産道を通る時には、恥骨結合は約4cm離開すると言われています。
特に大きな赤ちゃんの場合や、陣痛促進剤を使用したり、お腹を押して出産を促した場合は、恥骨にかかる負担も大きいようです。
原因③ホルモンの影響
出産前から産後数日の間は、「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
このリラキシンには体の靭帯を緩める作用があり、骨盤の周りを緩める事で、赤ちゃんが通る産道の広さを確保します。
そのため、恥骨結合も緩み、不安定な状態になります。
このような3つの原因が絡み合い、恥骨痛の症状を引き起こします。
帝王切開術にて出産された方にも恥骨痛が起こるのは、出産時に産道を通っていなくても、原因①と③による負担は自然分娩の方と同じように受けているからです。
恥骨痛の予防、解消法は?
ここからは、恥骨痛に対する予防法や対処法について書いていきます。
出産前から出来る事
産前から出来る予防は、股関節や足首の関節を柔らかくしておくことです。
股関節や足首が硬いと、分娩時の体勢がとりづらく、恥骨や腰椎に余計な負担をかけてしまいます。
また、身体の土台である下肢の硬さは、産後に骨盤の歪みを整える上で、邪魔になります。
妊娠を希望している方は積極的に、出産を控えた妊婦さんは無理のない範囲で股関節や足首のストレッチを行いましょう。
産後の恥骨痛の対処法
では、出産後に恥骨痛を感じた場合は、
②専門院で骨盤矯正を受ける
などの方法で恥骨にかかる負担を減らす事が大切です。
①「腹帯を巻く」
「腹帯を巻く」事で、骨盤を固定・安定させ、恥骨結合や仙腸関節にかける負担を減らします。
また、綿で出来た腹帯を巻いていれば、歩くだけでも骨盤を絞める方向に圧迫力が加わるので、骨盤底筋群が刺激され、骨盤が安定しやすくなります。
昔の女性は沢山子供を産んでいましたが、着物の帯で骨盤を固定していたから回復が早かったとも言われています。
※当院では、お母さんの負担を減らすために、簡単な腹帯の絞め方を指導し、ゴムの骨盤バンドをお持ちの場合は併用していただくようにお勧めしています。
②「専門院で骨盤矯正を受ける」
現在の健康ブームの影響で、骨盤体操がネットやテレビで簡単に見れるようになったせいか、
自己流の骨盤矯正をしている人も多いようです。
(実際私も、先日テレビで骨盤体操の紹介をしました。笑)
でも、産後の体の状態は人それぞれですので、
正しくケアをしないと、かえって悪化してしまう事もありますので、注意が必要です。
すこやか整骨院の骨盤矯正
すこやか整骨院の骨盤矯正は、ボキボキしないソフトな整体です。
出産後の症状には個人差がありますので、あなたに合ったオーダーメイドの治療計画を立て、産前の元気な状態に早く戻る事が出来るようサポートしていきます。
もしあなたが恥骨痛などの、産後の不調でお悩みでしたら、お気軽にご相談くださいね。
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